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ノロウイルス ノロウイルス症状は!予防と感染対策!

2017/11/20 からだのケア
この記事は約 7 分で読めます。

冬の季節に入り肌寒くなると流行しはじまるノロウイルス。激しい下痢や嘔吐などの症状を引き起こし、毎年冬場に流行する感染性胃腸炎の主な原因であるノロウイルスは感染力が強いのが特徴です。特に保育園や幼稚園、小学校などで集団感染が起こりやすく、感染した子どもが家庭にウイルスを持ち帰り、あっという間に他の家族に拡がってしまうケースも珍しくありません。
家庭内の感染を防ぐために、ここではノロウイルスの症状や、それ以上に広げないための予防や感染対策についてお伝えしたいと思います。

 

ノロウイルスについて

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ノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こす、ウイルス性の感染症で、長期の期間、免疫ができないため何度もかかってしまいます。主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり12〜2月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。
原因ウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能。 感染力が非常に強く、少量のウイルスでも感染・発症します。以下にその特徴を上げます。

厚生労働省

 

ノロウイルスの特徴
・主に冬に多いが、年間を通して発症する
・アルコール消毒剤や熱に対する抵抗力がある。
・感染力が非常に強い。
・一度かかっても、何度も感染する。

 

ノロウイルスと牡蠣の関係について

一般的にノロウイルスは牡蠣などの二枚貝から感染する食中毒菌に近いと思われてきましたが、最近ではヒトからヒトへの伝染や、感染者が触れた器具を介しても伝染する「感染症」としても危険視されています。ちなみに、夏場が旬の岩牡蠣(イワガキ)と、冬場が旬の真牡蠣(マガキ)は違います。
夏場に食べる岩牡蠣は深海に生息しているため、ノロウイルスの付着率は非常に少ないと言われてます。それに対して、冬場に食べる真牡蠣は、浅瀬に生息しておりノロウイルスの付着率が高いため注意が必要です。ちなみに、牡蠣などの二枚貝にもともと生息するウイルスではなく、下水道などから海へ流れ出たウイルスが巡り巡って二枚貝に付着しているものになります。

 

どんな症状になる?

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ノロウイルスは体内に入った後、小腸の粘膜がびっしり詰まった細胞に増えて、胃の運動神経の低下や麻痺が伴うために主に「腹痛・下痢・吐き気・嘔吐」の症状を引き起こします。潜伏期間は12〜48時間です。胃をひっくり返すような嘔吐もしくは吐き気が突然、強烈に起きるのが特徴です。

発熱は約37〜38℃の軽度で、大人では吐き気やお腹が張ったような症状が強いようです。発症後、通常であれば1〜2日程度で症状は治まります。
下痢は水が流れでるような便で、重症例では1日に十数回も見られますが、通常は2〜3回で治まります。その他の症状としては、発熱のほか、筋肉痛、頭痛などが見られますが、後遺症が残ることはないです。

かかってしまったらどうするか?

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ノロウイルスには有効な抗ウイルス剤がなく、対症療法が行われます。特に抵抗力の弱い赤ちゃんや高齢者が感染すると、「脱水症状」になりやすいので、症状が少し落ち着いた時に、少しずつ水分補給を行ってください。(赤ちゃんの場合、ジュースや牛乳などの濃い飲みものを与えたり、一気に飲ませると吐き戻してしまうことがありますので注意してください。)

脱水症状がひどい場合には、病院で点滴を行うなどの治療が必要となります。尚、下痢症状がひどいからと言って、強い下痢止めを服用すると、ウイルスが腸管内に溜まり、回復を遅らせることがありますので注意してください。また嘔吐物によって気道が塞がり、「窒息」を起こすことがあるので、よく観察することが大切です。

 

どうやって感染するの?

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ノロウイルスには、以下のような感染経路があります。
正しい予防対策のためにも、感染の原因をきちんと把握しましょう。

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ノロウイルス感染者

■汚物による接触感染 ■汚物による飛沫感染 ■調理による接触感染 ■食事による感染 ■飲料水による感染など。

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ノロウイルス非感染者

 

 

 

 

どんなところで起きているのか? 

発生場所の約7割は飲食店で最も多く、次いで旅館、弁当の仕出屋と続きます。
食べ物に関する場所や人が多く集まるところにノロウイルスの危険が潜んでいます。

二次感染しないための汚物の処理方法

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感染者のふん便や吐物を間違った方法で処理をすると、処理に携わった人に二次感染する恐れがあります。感染に十分に注意しながら、スピーディーかつ、確実に行いましょう。
ふん便や吐物を処理をする場合は、部屋を十分に換気し、使い捨ての手袋やマスクをつけ、タオルやペーパータオルなどで吐物を除去します。その後、次亜塩素酸ナトリウム
(0.1%)やアルコールで消毒します。おむつや拭き取りに使用したタオルやペーパータオルは、ビニール袋に密閉し、漏れないようにして廃棄してください。

ポイント
・ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、口に入って感染することがあるので、ふん便や吐物を乾燥させないうちに処理することが重要。

 

感染を防ぐための予防対策

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1.手洗いをしっかり行う

手洗いは手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。
帰宅時や調理を行う前、食事前、トイレの後に、流水と石鹸による手洗いを行うこと。また、手洗い場や水道が近くになく、すぐに手洗いが出来ない場合は消毒用エタノールを使って消毒を行う。

2.食品はしっかり加熱!!

食事はなるべく火を通したものを食べる。特に貝類(主に牡蠣、シジミ、アサリなどの二枚貝)はしっかり加熱した状態であれば感染しませんが、お年寄りや子供、大人であっても体調の悪い人が、生や不十分な加熱状態で食べると、感染するリスクが高まります。二枚貝を食べるときは、中心部まで十分加熱調理(85~90℃で90秒以上)すること。抵抗力の弱い高齢者や赤ちゃんは避ける方が無難です。一般的にウイルスは熱に弱く、加熱によりウイルス消えます。

3.キッチンや調理器具の消毒

調理台や金属製でない調理器具は洗剤などを使用して十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%以上)で浸すように拭き取る。ただし次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させる性質があるので、包丁などの金属製調理器具や食器類はアルコールによる二度拭き、または、熱湯(85℃で1分以上)による加熱が有効。特に二枚貝を調理する場合は専用の調理器具を用いるか、使用のたびに、熱湯消毒することが大切。

4.よく手で触れるものを清潔に保つ

手や食器、調理器具類を清潔にすることはもちろん、ドアノブや手すり、トイレ、イスなど、家族皆で使用する共有箇所のウイルス除去も大切。ドアノブや配管類、家具などの金属部に次亜塩素酸ナトリウムを用いて消毒すると、さびが生じ、使用した場所によっては元には戻せないこともあるので注意。消毒後、十分に薬剤をふき取るか、もしくは臭いが少なく、プラスチックや金属に対する影響が少ないアルコールでの消毒がオススメ。

東京都感染情報センター

 

まとめ

ノロウイルスはかなり強力です、注意しなくてはならない部分があり、普段からの心構えが大切になってきます。特に手からの接触感染が大半を占めていますので、手洗いを神経質と思われるぐらいに徹底して行うことがノロウイルスから守る最大のポイントです。

 

 

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