酵素ファスティングは、全身の大そうじ
■「内臓の汚れを」を取り去ろう!
「ああ、この汚れさえ落とせばスッキリするのに!」台所やトイレなど水回りの汚れを見て、そんなふうに思ったことはありませんか?家の中と同じように、生活していれば体にも少しずつ簡単には落ちない汚れがたまっていきます。ほとんどの病気の根本原因は、腸の汚れにあります。食生活や生活習慣が乱れると、とくに腸が汚れやすくなり、腸の汚れは血液の汚れにつながります。
「酵素食」を取り入れながら、半断食してみる!
この全身の細胞の汚れを大そうじして、いい細胞に生まれ変わらせる唯一の方法がファスティングです。ファスティングは腸の汚れと疲れを回復して、すべての内臓をオーバーホールしてくれます。フランスではファスティングは「メスのいらない手術」と呼ばれており、病気の治療法として高く評価されています。
朝、昼、晩と少量の野菜や果物を摂りながら行うもので、完全な断食とは異なるからだにやさしい方法です。酵素ファスティングの効能をあげると
- ・潜在酵素が温存される
- ・腸や内臓を休ませることができる
- ・腸内がきれいになる
- ・血液がきれいになり、血流がよくなる
- ・免疫力があがる
- ・体にたまった毒素が排泄される
- ・体のこりや痛みがとれる
- ・呼吸器、循環器の働きがよくなる
- ・眠りが深くなり、目覚めがよくなる
これらの効能により、代謝が活発になり、病気の予防、改善に大きな効果があります。
自分でできる「酵素ファスティング」の具体的なやり方
■体がフッと軽くなるのを実感!
「酵素ファスティング」は腸の汚れをとり、血液をサラサラにして免疫力をアップさせ、薬のいらない健康な体をつくってくれます。その効果は目覚ましく体の深いところまで入り込んでこびりつき、決してとれなかった疲れ、オリ、よどみのようなものがきれいさっぱりと抜けていき、細胞の一つひとつが軽くなるように、明らかに体調がよくなるのが実感できるはずです。
ただしファスティングは適切な方法で行うことが大切で、時間や回数を増やしたからといって効果が高まるものではありません。かえって体を弱らせかねないので、絶対に無理は禁物です。
ここでは「半日コース」「1日コース」本格的な「2日半コース」の3つを紹介します。
ファスティングを行う場合の注意点
ファスティングを行う場合の注意点は次の3つです。
- ①十分な水分補給 ミネラルウオーターなどの良質な水をタップリ摂る。代謝がよくなり、体内の酵素が汗や尿、便として排出されやすくなります
- ②ファスティング前後の食事に気をつける 前日の夕食は酵素が豊富な生野菜や果物を中心にし、量は控えめに。ファスティング後の2食も、生野菜や果物のジュース、すりおろしなど、消化が良く胃腸に負担がかからないものに。その後少しづつ通常の食事に戻していきます。
- ③好転反応にあわてない 好転反応とは、一時的に、頭痛、吐き気、めまい、肩こり、腰痛などが起こることです。細胞内にたまっていた毒素が血液中に流れ込むためで、細胞便秘のひどい人ほど症状が強く出ます。
前日の夜7時までに夕食を終わらせ、翌日の昼までに食事をしないプチ断食。摂っていいのは良質の水のみ。朝食を1回抜くだけで、何も食べずに17時間過ごすことになります、胃腸が休まり消化酵素の節約にもなります。
■1日コース(目標・月に2回)
24時間のファスティングで胃腸もきれいになり、体内の毒だしもできます。果物には良質の糖分と水分が含まれています。梅干しはクエン酸が豊富で、疲労回復効果があります。
朝 ・果物を1~2種類(バナナ1本、リンゴ半分など)と、生野菜を1~2種類(トマト1個、きゅうり1本)にドレッシング(しょうゆと黒酢を少々、亜麻仁油大さじ1)
昼 ・梅干し1個
夕 ・朝と同じ(野菜の種類を変えるとなおよい)
■2日半コース(目標・月に1回)
金曜の夜から月曜の朝まで、週末を使えば行いやすいと思います。血液もサラサラになって血行もよくなり、頭も体もスッキリしているはずです。しっかりと良質の水を飲むことを忘れずに。
1日夕 ・梅干し1個。野菜すりおろし(大根約8センチ、ニンジン2分の1本、ショウガ約3センチ、ドレッシング(1日コースと同じ)
2日朝 ・梅干し1個。野菜すりおろしにドレッシング。果物を1種類(バナナ1本・リンゴ半分など)
2日昼 ・梅干し1個。野菜すりおろしにドレッシング
2日夜 ・梅干1個。野菜すりおろしにドレッシング
3日朝、昼、夜 ・2日に同じ。
4日朝 ・梅干し1個。野菜すりおろしにドレッシング。果物を1~2種類、またはりんごのすりおろし
酵素ファスティングメニューの「野菜すりおろし」は大根をカブやレンコンにしたり、果物をミカンやパイナップルなどに変えてみると、ファスティングが行いやすくなります。
健康管理は、いい便を出すことから
■体から出ているメッセージを見逃すな!
今日はお通じがありましたか?便は、あなたの健康状態をチェックするもっとも簡単な方法です。いい便ならあなたは健康そのものです。量が少なかったり、便秘気味だったり軟便や下痢なら要注意。残念ながら健康とはいえません、おならが臭いのも腸の調子が悪いサインです。
腸内で酵素や腸内細菌が活発に働いていれば、消化もきちんと行なわれ免疫力も高く保たれて腸の中もきれいです。腸がきれいなら血液もサラサラになり細胞や内臓にも栄養素がしっかり届きます。
腸が汚れていると血液も汚れ、それが全身をめぐって病気をつくりだすことは何度もお伝えしたとおりです。
いい便とは、どんな便
いい便とは次のようなものです。
- ■1日1回以上、スムーズに出る 必ず毎日出ることが大切です。1日でも便を出さないと、腸の中は加速度的に腐敗してきます。
- ■バナナぐらいの太さ コロコロした便、細い便は腸の動きがよくありません。
- ■黄色ががっている 腸内が本来の弱酸性に保たれている証拠です。悪玉菌が増え、アルカリ性に傾くにしたがって、茶褐色から黒褐色になっています。
- ■便が浮く 沈む便は腸内が腐敗しています。腐敗菌の比重が多いからです。
- ■におわない 極端に臭い便は、腸内腐敗が進んでいます。
腸内の腐敗は悪玉菌が増えることが原因です。健康な人の便は、水分を除いた半分が腸内細菌とその死骸と言われています。便量の少ない人の腸には、排泄されない腸内細菌が悪玉菌となって残っています。とくに便秘は、便が腸内にとどまることで悪玉菌が大暴れするのに絶好の環境をつくりだし、大量に発生した有害物質が血液に吸収されて、難病や生活習慣病、アレルギーなどの原因になります。
便は健康のバロメーターであると同時に、いい便が出るように食生活を見直していけば、自然に健康になることができるわけです。いい便を出すには、野菜や果物で、タップリの酵素と、善玉菌の栄養源である食物繊維をしっかりと摂るようにすることです。