冬から春にかけての睡眠のコツ!
保険クリニックでは店舗でのユーザーを対象にした調査で、冬から春にかけてカラダの困りごとの改善法を聞いたところ、1位は「睡眠」。2位は「お風呂につかる」ことでした。健康な心とカラダを作るためには、
しっかりと睡眠をとることが必須。ゆったりと湯船につかって、体の緊張をほぐし、質の良い睡眠でさまざまな行事が多い春を迎える準備をしましょう。
睡眠は季節ごとに変化する
「春眠、暁を覚えず」ということわざにもあるとおり、春になるといつまででも寝ていたい、なんとなく寝足りないと感じる人が多いのではないでしょうか。昼間、陽が差し込む窓辺でウトウトと眠くなって、居眠りを抑えるのに苦労している人も見かけます。
夏は夜が短く、さらに暑くて寝苦しいなどの悪条件が重なって睡眠不足になりがち。逆に涼しくなる秋から秋から初冬にかけては、夏の反動もあって睡眠時間が長くなることが多いようです。冬は寒さのために眠りが浅めになって何度も目を覚まし、トイレに立つ回数が増えることもあります。
日々の生活で「睡眠」は欠かせないものですが、睡眠の状態は一年中同じではなく、季節によって少しずつ変化しているのです。
光を利用して睡眠のリズムを
眠気を我慢することはつらいし、授業中や車の運転、仕事などをしている最中に眠くなれば、支障を来します。冬型から春型へスムーズに体を慣れさせたいものですが、一番の対策は、ゆっくり眠って体を休めること。夜間に質のいい睡眠をとれば少しずつ体のリズムが整い、昼間はスッキリと過ごせるようになります。
心地よく眠るためのキーワードは「光」。朝起きたらカーテンを開け、しっかり太陽の光を浴びることが大事。ガラス越しでもかまいませんが、天気のいい日は窓を開けて風を入れれば、スッキリ目が覚めます。通学や通勤中も電車の中で窓の外を見て、光を意識するといいです。
睡眠を誘うホルモンのメラトニンは、朝の光を感じてから14~15時間後に分泌を始める性質があるため、ちょうどいい時間に眠気が来て、夜間ぐっすり眠ることができます。
一方夜の光は、同じ明るさでも昼間に浴びるよりも刺激が強いと言われています。寝る時間が近づいたら、物を見るのに苦労しないくらいまでできるだけ照明を落とします。また、テレビやパソコン、スマホなどは少し早めに切り上げ、寝る直前まで液晶画面を見続けないようにしましょう。
寝付きやすい環境を整える
眠りやすい環境を整えることは大切です。寝具を自分に合ったものを選ぶことは快適な眠りの条件です。掛けふとん・敷きふとんは、保温・吸透湿性・放熱性に優れたもの、枕は自分に合った硬さや高さのものを選びます。
春の貪欲な眠気は怠け者だからではなく、体が必要としているものですから。「光」の工夫などで質のよい睡眠をたっぷり取り、体を切り替え、すっきりした気分で毎日を過ごしましょう。