sas睡眠時の無呼吸症候群を自力で治す!
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは睡眠中に断続的に呼吸が停止、つまり無呼吸が繰り返される病気です。この症状はとくに車の運転中に起こり交通事故につながるケースも多く主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。また、SASは生活習慣病と密接に関係しており、放置すると生命の危険に及ぶこともあります。けれども症状に重い軽いはありますが自力で治すことが可能です。ここでは無呼吸症候群の対策と治し方についてお伝えしたいと思います。
無呼吸症候群は習慣を変えることで治る
日々の習慣が病気をつくる反面、日々の習慣を少し変えるるだけで治すことのできる病気というものがあります。最近、何かと話題に上ぼることの多い「睡眠時無呼吸症候群」はその一つです。
…睡眠中は筋肉が弛緩するため、仰向け状態で寝ていると誰でも、舌の根もと(が垂れ下がり、気道が狭くなります。睡眠時無呼吸症候群の人は、この「気道狭窄」という方が多い、気道を一時的にふさいでしまうため息が止まってしまうのです。この症状で睡眠中に窒息して死に至ることはありませんが、睡眠不足は免疫機能や代謝機能など生命を維持することを低下させることに加え、循環器系に負担をかけるので、心臓病や脳卒中になる確率が3~4倍も増加する怖い病気です。
さて、この中で睡眠時無呼吸症候群を簡単に治す方法を発見されたのが、新谷弘実医師です。
新谷氏は超ベテランの医師であり、長年にわたる自らの食生活改善や患者への食生活指導を通して、
内視鏡外科の先駆者でもあり、世界一の臨床例をお持ちの名医です。
著書「病気にならない生き方」から、睡眠時無呼吸症候群の治し方の部分を抜粋して紹介します。
■この病気は、患者の7~8割は肥満の人なので、当初は肥満によって気道が狭くなることが原因かと思われましたが、研究の結果、肥満と睡眠時無呼吸症候群に直接の因果関係はないことがわかっています。
睡眠時無呼吸症候群は3種類
●閉塞型 気道が閉塞することによって起こる
●中枢型 脳の呼吸中枢の活動が低下することによって起きる
●混合型 2種類の混合である「混合型」
※閉塞型 → 睡眠の4~5時間前から、胃に何も入れないで胃をからっぽにしてから寝るようにする。
人間の気管というのは、空気以外のものが入らないような仕組みになっています。しかし、寝る前に胃にものが入っていると、横になることでその内容物がのどまで上がってきてしまうのです。これが著しく気道が狭くなる「閉塞型」の原因です。
※中枢型 → 「寝酒」はよくありません。
睡眠薬を飲むよりいいからと「寝酒」を習慣にしている人がいますが、これも危険です。本人は寝つきがよくなるといいますが、寝ている間に呼吸が止まりやすくなるため、血液中の酸素濃度が低下してしまいます。お酒まで飲むと、このリスクはさらに高まります。なぜなら、アルコールを飲むと呼吸中枢の抑制が起こり、血中の酸素濃度がさらに減少するからです。
※混合型 → 夜遅くの飲食はなるべく避ける
夜明けに心臓麻痺や心筋梗塞で亡くなる人が多いのは、じつはこのように夜遅くに飲食したために逆流が起こり、それによって気道をふさぎ、無呼吸を招き、血液中の酸素濃度が低下し、心筋が酸欠で壊死してしまうのが原因なのです
夜寝る前に食事をとると、インシュリン(すい臓から分泌されるホルモンで、糖分を血液中から細胞に運び血糖値を下げる働き)が大量に分泌されるのですが、インシュリンは、炭水化物もタンパク質も、すべて脂肪に変えてしまうため、同じものを食べても夜遅く食べると太りやすくなることがわかっているからです。つまり、肥満だから睡眠時無呼吸症候群になるのではなく、寝る前にものを食べるという習慣が、睡眠時無呼吸症候群の始まりと肥満の原因を同時につくり出しているということです。
食事に限らず、夜寝る前に胃にものを入れるというのは「悪い習慣」です。
横向き寝・うつ伏せ寝の人
※横向き寝・うつ伏せ寝 → 枕を使わないか、羽毛のような柔らかい枕に替え、真上を向いて寝るようにする。
こうすると鼻と気管が一直線になり、楽に鼻呼吸ができるようになります。高い枕で背骨が曲がってしまっている人は、急に無理はできないでしょうから、枕を徐々に低くしていって鼻呼吸を身につけるようにしてください。
イビキ・無呼吸症
※イビキ・無呼吸症 → 鼻呼吸にすれば良くなります。鼻が悪くて口呼吸をしている人は、まず鼻を治さねばなりません。
高い枕を使用する場合や横向き寝・うつ伏せ寝では、鼻腔と気道の間がふさがれてしまい、口呼吸しかできなくなります。口呼吸では舌の位置が不安定になり、舌根と口蓋垂(喉ちんこ)の間隔が狭くなって空気の通りが悪くなります。すると、息をするたびに舌根と口蓋垂が震えて音が出ます。これがイビキです。ときには舌根が喉をふさいでしまい、息ができなくなることがあります。これが無呼吸症です。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群を予防するために胃を空にしてから寝る習慣をぜひ身につけることが最も大切です。夜、どうしてもおなかがすいて耐えられないという人は、フレッシュでエンザイム(酵素)をいっぱい含んだ果物を少し食べるようにするといいです。エンザイムを含んだ果物は非常に消化がよく、だいたい30~40分程度で胃から腸へ移動します。ですから、果物であれば、食べても1時間ぐらいたつと、横になっても逆流を起こす心配はありません。