ストレスに強くなる !幸せ物質!「セロトニン」を増やす方法
日々の生活の中で誰もがストレスを感じ、ストレスと向き合って生活しています。また現代の社会では仕事、家庭、人間関係などさまざまなことが交じり合い、人それぞれのストレスを受けて生活しています。そんな世の中で、ストレスに強くなるための神経伝達物質である「セロトニン」を体内に増やし取り込むためにはどのようにしたらよいのでしょうか?ここではストレスに強くなるためにセロトニンを増やす方法を紹介していきます。
セロトニンの働きと効果!
■セロトニンとはドーパミンとノルアドレナリンと並び、三大神経伝達物質と呼ばれ脳の感情面などに大きな影響を与える物質。
セロトニンは脳だけにある物質ではなく、実は大半は腸内に存在しています。元々、セロトニンが最初に発見された時は気分に影響する物質としてはではなく、「平滑筋」という自分の意志では動かす事が出来ない筋肉を収縮させる作用を持つ物質として発見されました。大部分のセロトニンは腸のぜん動運動などを助ける働きを担当しています。
■脳内でのセロトニンの働きをまとめると以下の通り
・気分や感情のコントロール。
・抗ストレス作用。
・衝動、依存などを抑制する。
不足するとどうなるのか?
セロトニンは体の中で「メラトニン」という眠りを誘う睡眠ホルモンに変化します。そのためセロトニンが不足する事で安眠がしにくくなり、睡眠不足に陥りやすくなったり、その結果として生活サイクルが崩れやすくなったりします。
昼夜逆転生活や極端なデスクワークによる運動不足など、本来動物としての人間に必要な日光浴や体を動かす機会が減る事でセロトニンが不足しがちになると言われています。また、気分の安定に欠かせない物質ですので不足する事で気分が滅入りやすくなったりイライラしたりします。
セロトニンが「幸せホルモン」と呼ばれるのは?
セロトニンは、よく「幸せホルモン」と呼ばれていますが、それはセロトニン自体にハッピーになる効果があるというより、衝動や依存に関わる物質の働きを抑制する事で気分を安定させる働きを指します。特にイライラで分泌されるノルアドレナリンが怒りや恐怖を引き起こすのを抑える事で気分が安定します。
セロトニンを増やす方法
さて、いちばん大切なセロトニンを増やす方法ですが、工夫次第でわりあいに簡単で効果が出るのですが一度やっただたけでは意味がなく、継続して行う事が大切で、また無理なくリズム良く行うことがいいのです。
point! 🔓コツコツと続けること!
1、日光を浴びる
セロトニンを増やすのに一番有効とされているのは日光を浴びる事です。目から日光が入る事で脳に刺激が与えられ、セロトニン神経が活性化されます。寝室に遮光カーテンを使用している人は外す、または開いておくかレースなどの光を通す素材に取り換える事をおすすめします。
2、早寝早起きをする
人間は本来、日中活動して夜休むようにできています。生活リズムが昼夜逆転するとセロトニンの分泌が多い日中、家の中で寝て過ごす事になります。そうなると今度は、睡眠ホルモンであるメラトニンの生成にも影響が出るため、睡眠不足になりやすく、イライラしてセロトニンの分泌が落ちるという悪循環になってしまいます。仕事の都合などでどうしても日光が浴びにくい方は「光目覚まし」などを利用してみて下さい。
3、体を動かす
運動も、セロトニンを増やす上では有効な方法です。但し、息が上がるようなハードな物では効果が上がりません。ゆっくりとした単調なリズムの運動を短時間(5~30分)程度行います。具体的に一番効率が良いのは短時間のウォーキングです。ゆっくりと家の近くを一周歩くだけで単調な動きを短時間続ける事が出来ます。
🔓セロトニン神経の活性化には、単純な動きを繰り返すことが必要。
4、セロトニンの材料になる物を食べる
セロトニンの原料はトリプトファンという、必須アミノ酸の一種です。この他、炭水化物やビタミンBなども必要となります。
※セロトニンの食べ物の注意点!
トリプトファンは体内で合成出来ません、なるべく毎日、一定の量を食べ物から摂取出来るようにしたいものです。また、好きだから、食べやすいから、と同じ物ばかり食べないように注意しましょう。特定の食品ばかり取り続けると栄養が偏りやすくなります。
5、よく噛む
咀嚼運動もリズムがある運動に数えられます。ガムやスルメなど、時間をかけて噛める物を間食に取り入れるなどしてみましょう。