足がつった(こむら返り)ときの対処法と原因は!
夜中、寝ているときに突然足がつって目が覚めたり、朝起きたときもまだ痛みが残っていることがありませんか? 「足がつる」とは、足の筋肉が突然強い痛みがあって収縮・けいれんすること。とくに多いのが、ふくらはぎがつる「こむら返り」です。
足がつることは、さして珍しいことではなく、誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。とはいえ、飛び起きるほどの痛みはつらいですし、頻繁におこると、「何かの病気が原因ではないか」と気になるものです。
多くは筋肉の疲労や冷えが原因で病気ではない
夜中に足がつるのは、多くは筋肉の疲労によるものです.とくに運動をしていなくても、日常生活での疲れが積み重なっておこったり、普段と違う動かし方をしたために足がつる可能性もあります。疲れた筋肉は、通常はゆるむものですが、過度の刺激を受けると強く収縮し、足がつる原因となります。
また、筋肉の冷えによる血行不良も筋肉を収縮させることから、足がつる原因として考えられていますが、いずれも病的なものではありません。
頻繁に起こる場合は受診した方がいいです。
つったときは筋肉をゆっくり伸ばす
足がつったときには、まずその筋肉を伸ばすとよいです。夜中に寝ているときなどは、面倒に感じるかもしれませんが、朝まで痛みを引きずらないためにも、つった部分の筋肉を伸ばすことをおすすめします。
ふくらはぎがつったときは、つったほうの足先を手でつかんで足裏が反るように顔の方にゆっくりと引きつける。こうすることで、収縮したふくらはぎの筋肉を伸ばすことができます。少し症状が和らいできたら、ふくらはぎを下から上へ向かってやさしくさするようにマッサージしたり、ひざの裏をもむ、足首を回すなどの方法で血行を促し、硬くなった筋肉をほぐしてください。
起きあがれるなら、つったほうの足を伸ばして座り、片手で足先をつかんで手前にゆっくり引きつけたり、つったほうの足を後ろに引いて立ち、アキレス腱を伸ばすような姿勢をとります。温めるのもおすすめです。
筋肉を伸ばすときは、反動をつけたり、痛みをこらえて無理に強く伸ばそうとしないこと。無理に伸ばすと肉離れをおこすこともあるので注意してくださいね。
ビタミンB1 タウリンの補給
ストレッチに加え、食生活での栄養素の偏りを改善することも大切です。ミネラル分が不足しないように野菜や果物、海藻、牛乳などをしっかりとりたいものです。また、足がつりやすい人では、ビタミンB1やタウリン(アミノ酸の一種)の不足が指摘されます。ビタミンB1は豚肉、豆類、牛乳、卵などに、また、タウリンは、イカやタコをはじめとした魚、貝類に豊富です。
まとめ
スポーツをするときは、運動前後に十分なストレッチを行い、水分補給には、ミネラル分を豊富に含んだスポーツドリンクが、電解質のバランスを保つのにも有効です。
汗をかきやすい人は特に、スポーツ時に限らず普段から水分を適度に補給することを忘れないでください。